学問と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 07:40 UTC 版)
恵棟の学問は博覧強記を出発点として、古を尊び家法を守ることを終局とする、と梁啓超は評した。恵派の研究法は「凡古必真、凡漢皆好」、つまり古であればあるほど真であり漢であればすべて良い、という判断に尽きるとも言う。王引之は「恵棟は古代研究に精進はしたが、識見は高くなく、思索は綿密ではなかった。現在と異なった見解をみればそれに従い、是非を問わなかった」と評する。一方、銭大昕は「恵氏のみが古学を守り、中でも棟がもっとも精力的である。漢儒になぞらえるなら何休や服虔に匹敵し、馬融や趙岐の及ぶところではない」と最大級の褒め方をしている。恵棟の学派は、「漢学」を堅固にした功績と、顧炎武・黄宗羲・閻若璩・胡渭などの批判的・啓蒙的傾向をもつ学者を純粋でないとして斥けた罪とで相半ばする。門人として沈彤・江声・余蕭客・王鳴盛・銭大昕・王昶・戴震など、漢学の大家が多い。
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