学問と詩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 06:48 UTC 版)
若いときは喩樗と汪応辰に師事して学んだが、喩樗は程頤の高弟であった楊時の弟子にあたる。その書室を遂初堂といい、蔵書家としても知られていた(『遂初堂書目』)。著に『遂初小稿』60巻・『内外制』30巻・『梁谿集』50巻があったがすべて失われ、清代に劇作家の尤侗によって『梁谿遺稿』1巻が編まれたが、原本の100分の1に過ぎないという。 その詩は方回によって「嬌淡細潤」「端荘婉雅」と評され、『四庫提要』によると「断簡しか残らなかったが范・楊・陸の三大家に拮抗する」という。 落梅 清溪西畔小橋東 清渓の西畔 小橋の東 落月紛紛水映空 落月 紛紛 水 空を映す 五夜客愁花片裏 五夜の客愁 花片の裏 一年春時角聲中 一年の春時 角声の中 歌殘玉樹人何在 歌は玉樹に残するも 人何くにか在る 舞破山香曲未終 舞は山香を破るも 曲未だ終わらず 卻憶孤山醉歸路 卻って憶う 孤山酔帰の路 馬蹄香雪襯東風 馬蹄の香雪 東風に襯せしを
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