存在感ある役者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 14:19 UTC 版)
「實川延若 (2代目)」の記事における「存在感ある役者」の解説
居るだけで雰囲気を変える存在感ある役者であった。1945年1月、大阪中座『本朝廿四孝・筍掘り』では、延若演じる横蔵の件以外をカットするという粗悪な演出であったが、観客は彼が出ただけで満足していた。また、山田庄一の証言によれば、1946年、大阪歌舞伎座『妹背山婦女庭訓・道行』に求女役で三代目梅玉のお三輪、四代目富十郎の橘姫と共演した。延若と梅玉も舞踊は得意でなくしかも高齢で動けず、散々な出来であったが、「求女の延若は・・・それこそ白塗りのゴリラみたいな顔なんですよ。それでも二人の存在感がすごかったんです。」とし、橘姫を追いかけて花道でおこついて苧環を回すだけで「一幕すべてを食っちゃうんですよ。お客はそれで十分満足してました。」とそのすごさを述べている。
※この「存在感ある役者」の解説は、「實川延若 (2代目)」の解説の一部です。
「存在感ある役者」を含む「實川延若 (2代目)」の記事については、「實川延若 (2代目)」の概要を参照ください。
- 存在感ある役者のページへのリンク