子実体の型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 04:40 UTC 版)
おもに2種類のタイプに分類される 臭いにおいを出すタイプ 特徴として、卵のような菌蕾の中で形ができて、その中からキノコがでてくる。卵の中身は透明のゼリーが詰まっておりこれが成長するもとになる。さらに成長が進むとキノコの頭頂部から粘液にまみれた胞子とともに強い臭気を出すようになる。しかし全てが悪臭というわけではなく、シマイヌノエフデのように芳香を発する種類もある。 この臭いがハエをおびき寄せ粘液を運んでもらう。この粘液こそキノコの胞子でありハエを媒介者として利用するために臭いにおいを出しているのだと思われる。有名なキノコとしてはスッポンタケやキヌガサタケ、キツネノエフデ、サンコタケ、イカタケなどがある。 これらのキノコは非常に珍しい種類もあって絶滅寸前種に指定されているものも多い。 熟成するとホコリのようなものを噴出するタイプ こちらは前者とはまったくタイプが違うが同じ腹菌類に分類される。多くは丸い形をしている。成長が進むにしたがってその丸い部分がふくれてゆき、中に胞子がたくさん詰まってくる。そして、最終的にはその胞子を埃のように噴出する。 このタイプのキノコは山で踏むと煙がでるキノコとして有名であり、食べられるタイプが結構ある。有名なキノコとしてはオニフスベやツチグリ、ノウタケ、クチベニタケなどがある。食べられるといっても若いうちだけであり煙がでるようになったらもはや食べることはできない。 前者・後者ともに、胞子はグレバと呼ばれる粘液の中に入っているが、後者は成熟するにつれて粘性を失い乾燥した埃状となる。 ほかにも、チャダイゴケやタマハジキタケなどは胞子の入った袋を外へ飛ばすようになっている。
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