姉妹船タイタニック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 15:59 UTC 版)
「オリンピック (客船)」の記事における「姉妹船タイタニック」の解説
オリンピックは三姉妹船で、タイタニックとブリタニックの2隻の妹船が存在し、それら姉妹船をまとめてオリンピッククラスと呼んでいた。沈没事故、その後の映画などでタイタニックが有名になるが、むしろ当時はオリンピックがその代表船であった。 タイタニックとは同時期に造船が開始されたこともあって瓜二つであり、タイタニックの写真としてオリンピックの写真が使われる例がよくあった。しかし一番船として先に竣工したオリンピックの改善点を受けて、タイタニックの設計は多少変更され、2隻とも外観が多少異なっていた。 その代表的な例として、Aデッキの一等専用プロムナード(遊歩道)の窓が、オリンピックは全体が海に対しベランダ状に吹きさらしになっていたのに対し、タイタニックは前半部がガラス窓が取り付けられた半室内状に変更された。これは北大西洋の寒い強風から乗客を守るためである(後に竣工したブリタニックのプロムナードの窓もタイタニックと同じ作りである)。 また、オリンピックはBデッキ全体にもプロムナードデッキが設けられていたが、タイタニックではBデッキのプロムナードデッキが廃止され、窓際全体を1等客室に変更された。そのため1等客室の数がタイタニックに比べて少なく、総トン数もタイタニックより僅かに軽かった。 タイタニックの沈没後、未だブリタニックの造船も進んでいない中、オリンピックは1隻体制で大西洋を駆け巡っていた。タイタニック沈没事故を受け、ホワイト・スター・ライン社はオリンピックの船体側面を2重にするなど船体の強化を図り、保安面においても救命ボートの数を倍以上に増やすなど、乗客の信頼を取り戻すのに必死であった。
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