如来形坐像懸仏
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「福寿寺 (志摩市)」の記事における「如来形坐像懸仏」の解説
如来形坐像懸仏(にょらいぎょうざぞうかけぼとけ)は木造の懸仏で建武3年(1336年)の銘があり、三重県指定有形文化財(工芸品)に指定されている。指定日は1996年(平成8年)3月7日。円盤形の鏡面に半肉彫の如来形坐像を釘で留めたもので、全体に彩色が施され、像は黄土色で塗られ、墨で目や眉などを描いている。 如来像の中で拱手(きょうしゅ)しているものは珍しく、金銅製が多い懸仏の中で福寿寺のものは木造であり、これも珍しい。これらの珍しさに加え、制作年代がはっきりしていることから文化財指定を受けた。ただし銘の建武3年は制作年代ではなく、寄進年代など別の年代である可能性もあり、鏡面と坐像が元来別であった可能性もある。なおこの懸仏は熊野権現社で阿弥陀如来として崇拝されていたものであり、福寿寺のものではなかったとされる。
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