契約の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 01:09 UTC 版)
「トータル・リターン・スワップ」の記事における「契約の定義」の解説
一方の契約当事者が固定または変動で合意した金利に基づいて支払いを行い、他方の当事者が、原資産から生じる収入とキャピタルゲインの双方を含む原資産のリターンに基づいて支払いを行うスワップ契約である。トータル・リターン・スワップでは、参照資産と呼ばれる原資産は通常、株価指数、ローン、または債券などである。この原資産は、定められた金利を受け取る側が所有する。 トータル・リターン・スワップにより、トータルリターンを受け取る側は、実際に原資産を所有しなくても、その資産へのエクスポージャーを獲得し、参照資産から利益を得ることができる。このようなスワップは、最小限の現金支出で大きなエクスポージャーを得られるため、ヘッジファンドに人気がある。 ヘッジファンドなど、資金調達とレバレッジを必要とするが、借り入れコストの高い借り手は、トータル・リターン・スワップの自然な受取側となる。バランスシートが大きく借り入れコストの低い借り手が、自然な支払側となる。 あまり一般的ではないが、関連するのが、パーシャル・リターン・スワップとパーシャル・リターン・リバース・スワップである。これらは通常、リターンの50%か、またはその他指定された金額を対象とする。リバース・スワップでは、通常株式が対象となり、売り手が資産を売却し、リターンを購入することとなる。
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