奇妙な振舞い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 16:03 UTC 版)
「COSMOS J100054.13+023434.9」の記事における「奇妙な振舞い」の解説
COSMOS J100054.13+023434.9では、年当たり4000個以上の恒星が誕生していることから、このように渾名されることとなった。この速さでは、これまで観測された最大の銀河に匹敵する大きさになるまで、わずか5000万年しか要しないことになる。この発見は、銀河は他の銀河の欠片等を吸収しながらゆっくりと成長するものであるという、銀河の形成と進化についての従来受け入れられたモデルについて再考を迫るものであった。もう1つの奇妙な側面は、宇宙が誕生してわずか14億年の時に誕生しているという事実である。 「この銀河はベビーブームのさなかにあり、ほとんどの恒星が一斉に生み出されている」とスピッツァー科学センターのピーター・カパックは語った。「もし我々人類が同じようなベビーブームを経験しているとすれば、今日生きているほとんど全ての人が同じ年齢であるだろう。」 ハッブル宇宙望遠鏡のCosmic Evolution Survey (COSMOS)プロジェクトの主任調査員であるカリフォルニア工科大学のニック・スコヴィルは、こう返答する。「我々は、宇宙で最も大きい楕円銀河の1つの形成の過程を初めて目撃しているのかもしれない。」
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