天文学におけるPSF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/15 20:29 UTC 版)
「点拡がり関数」の記事における「天文学におけるPSF」の解説
観測天文学(en)では、対象(恒星やクエーサーなど)が十分に点光源であるため、実観測によるPSFの決定は非常に簡単である。PSFの形状とその元となるものは、観測装置やその用いられ方に大きく依存しうる。 電波望遠鏡や回折限界に達する宇宙望遠鏡では、PSFの主要因は周波数領域における開口の状態から推測されうる。実際には、複雑な光学系内の様々な構成要素による影響が考えられる。PSFの完全な記述には、検出器内での光(あるいは光電子)の回折や、人工衛星や望遠鏡の追尾エラーも含まれる。 地上の光学望遠鏡では、(シーイングとして知られる)大気の乱れがPSFの主要因となる。高解像度の地上撮像では、PSFは像内の位置によって異なる場合が多い(anisoplanatismと呼ばれる)。地上での補償光学系では、PSFは系の開口と補正しきれなかった大気の影響とを合わせたものとなる。
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