大衆と万能薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 02:11 UTC 版)
大衆薬にも万能薬として開発されたり宣伝されたものが数多くある。 19世紀のアメリカ合衆国では万能薬が乱立した。あのコカ・コーラも、当初は薬効が謳われたのであり、同国で万能薬が流行している中での副産物であった。 日本では、例えば戦前から虫刺されなどの外用消炎薬としてロングセラーとなっている金冠堂のキンカンも、当初はそのような万能薬的外用薬として開発されたものであった。正露丸も、様々に適用できるという効能を謳った面があった。 酒類は「百薬の長」と呼ばれ、適量飲んで笑って過ごすことはストレスを減じ、心身への好影響などがあるとされ、一般の人々が肯定するだけでなく、医師の中にも強くは否定せず、適量ならば飲むことは奨めていることも多い。ごく少量ならば健康全般に良いという意味では「万能性がある」と呼べるかも知れない(もっとも酒類も飲みすぎればアルコール使用障害の問題を引き起こすので、あくまで適量を守ることが肝心、と言えるだろう)。
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