大江健三郎賞とは? わかりやすく解説

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大江健三郎賞

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/30 02:43 UTC 版)

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大江健三郎賞(おおえけんざぶろうしょう)は、講談社主催の文学賞。通称は大江賞小説家大江健三郎1人によって選考された。大江の作家生活50周年と講談社創業100周年を記念し、2006年に創設され、2007年から2014年まで計8回の施賞をもって終了した。

概要

  • 選考基準/大江が、可能性、成果をもっとも認めた「文学の言葉」の作品を選び、受賞作とする。なお、選評の代わりとして、大江と受賞作家との公開対談を行い、「群像」誌上に掲載する(公募はしていない)。
  • 賞/受賞作品の英語・フランス語・ドイツ語のいずれかでの翻訳、および世界での刊行。
  • 対象作品/1月から12月までの1年間に刊行された作品を選考対象とする。

受賞作品

  • 第1回(2007年) - 長嶋有 『夕子ちゃんの近道』(新潮社2006年4月刊、のち講談社文庫)
  • 第2回(2008年) - 岡田利規 『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社2007年2月刊、のち新潮文庫)
  • 第3回(2009年) - 安藤礼二 『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社2008年11月刊、のち講談社文芸文庫)
  • 第4回(2010年) - 中村文則 『掏摸』(河出書房新社2009年10月刊、のち河出文庫)
  • 第5回(2011年) - 星野智幸俺俺』(新潮社2010年6月刊、のち新潮文庫)
  • 第6回(2012年) - 綿矢りさ 『かわいそうだね?』(文藝春秋社2011年11月刊、のち文春文庫)
  • 第7回(2013年) - 本谷有希子 『嵐のピクニック』(講談社2012年6月刊、のち講談社文庫)
  • 第8回(2014年) - 岩城けい 『さようなら、オレンジ』(筑摩書房2013年8月刊、のちちくま文庫)

書籍

『大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる』講談社、2018年 - 大江による賞の設立趣旨「 「文学の言葉」を恢復させる」、大江による受賞作の選評、大江と受賞者による受賞記念対談がまとめられている。

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