大戸清上とは? わかりやすく解説

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おおと‐の‐きよがみ〔おほと‐〕【大戸清上】

読み方:おおとのきよがみ

[?〜839]平安初期雅楽家。河内の人。笛師として雅楽寮仕えた作曲にも優れ仁明(にんみょう)天皇時代の楽制改革中心人物承和5年(838)渡唐翌年帰国の際、殺された。


大戸清上

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/04 16:04 UTC 版)

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大戸 清上(おおえ/おおど/ おおべ/ おびと の きよかみ、生年不詳 - 承和6年(839年))は、平安時代初期の楽人。氏姓は大戸首のち良枝宿禰。官位従五位下雅楽権少属

出自

大戸氏(大戸首)は阿倍氏族に属する皇別氏族とされるが[1]、実際は渡来系氏族と考えられている[2]河内国河内郡大戸郷に古代の屯倉があり、その首長であったためその地名を名乗ったという[3]

経歴

承和元年(834年)正月に仁寿殿で行われた内宴で内教坊が歌舞を奏するが、清上は横笛に優れるとして叙位を受けて従五位下となる。同年12月に雅楽笙師・大戸朝生ら一族12人とともに大戸首から良枝宿禰に改姓した。のち第19次遣唐使において遣唐音声長となり、承和3年(836年)には遣唐画師となった朝生らとともに、本居を河内国から右京七条二坊に改める。数度の渡航失敗を経て承和5年(838年)渡し、翌承和6年(839年)帰途に就くが、清上の乗る第2船は逆風に遭って南海の島に漂着してしまい、清上は現地の賊により殺害された[4]

人物

特にを得意とし、音律調弄全てその妙を極めたとされる[4]。雅楽曲作品に『秋風楽』『海青楽』『壱団嬌』『拾翠楽』『感秋楽』『承和楽』などがある。清瀬宮経(宮継)から笛を学び、弟子に和邇部大田麻呂[4]源信源生・勝弟扶・秦庭経・常世弟魚・出雲真長がいる[5]

官歴

続日本後紀』による。

脚注

  1. ^ 『新撰姓氏録』河内国皇別
  2. ^ 佐伯[1994: 117]
  3. ^ 太田[1963: 1299]
  4. ^ a b c d 『日本三代実録』貞観7年10月26日条
  5. ^ 『新撰楽譜』

参考文献



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