大型工業用破砕機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 01:19 UTC 版)
原理的にはカッティングミルに類似する。1914年シカゴのB.F.ガンプ(Gump Inc)社のジール・リーページ(LePage)が開発した。 一対のカッティングロールは一つのロールを横向きカット溝、もう一方のロールには縦向きにカット溝を備えている。左右ロールの回転速度を変えているのも特徴の一つである。ロールの溝はロール間隔差の圧力でコーヒー豆を噛み砕く(破砕する)。生産能力が高く、粒子も擂り潰されることなく均一で、断面は鋭角に仕上がる。ロール式構造により発熱が抑えられ(出口の粉温度は33℃程度)、微粉が少なく、豆の表面から油脂分が染み出すのを防ぐことも可能となった。 ロールを何段階かに分けて粉砕粒度の高精度化と生産性の効率化に結びつくことができた。 この方式の機械の中には、粉温度を上げないために、刃の周辺を水冷循環で冷却する装置を組み込んだものがある。
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