大型ミサイル艇・小型ミサイル艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 17:53 UTC 版)
「コルベット」の記事における「大型ミサイル艇・小型ミサイル艦」の解説
艦対艦ミサイルの発達とともに、これを主兵装とした高速戦闘艇としてミサイル艇が登場した。しかしこれらの配備という点で先駆者にあたるソ連海軍やイスラエル海軍が初期に就役させた205型(オーサ型)やサール級(サールI~III型)のような200トン級の艇では、耐航性や基地依存性の面から活動海面が限られるという問題があった。 このためもあって、両国とも順次にミサイル艇の大型化を進めていったほか、ソ連では、更に大型化して個艦防空ミサイルも備えた小型ミサイル艦(MRK)として1234型(ナヌチュカ型)も整備しており、こちらは西側ではコルベットと称される。またイスラエル海軍でも、後には個艦防空ミサイルに加えてヘリコプターの運用にも対応したサール5型コルベットへと移行した。 ペルシア湾では、周辺諸国の政情が不安定で、対テロ作戦なども求められることから、ミサイル艇よりも汎用性が高いコルベットが好まれる傾向がある。またバルト海でも、ほぼ全域が航空機の行動範囲に入っていることもあって、ミサイル艇よりも優れた防空力を備えたコルベットが配備されるが、特にスウェーデン海軍のヴィスビュー級は、思い切ったステルス艦化によって生残性の向上を図り、注目された。 ソ連海軍ナヌチュカ-I型 イスラエル海軍サール5型 スウェーデン海軍ヴィスビュー級
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