大元ウルスとの関係改善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 09:11 UTC 版)
1280年、ジョチ・ウルス当主のモンケ・テムルが亡くなると、左翼(オルダ・ウルス)のコニチと右翼のノガイらジョチ家の首脳が会談してトダ・モンケを新党首に推戴した。また、この時の会談でジョチ・ウルス全体としてカイドゥ・ウルスに敵対して大元ウルスと友好関係を築くことが決定され、その証として軟禁状態にあったノムガンを大元ウルスに返還することになった。このようなジョチ・ウルスの態度の変化はカイドゥ・ウルスの勢力拡大に伴ってジョチ家の中央アジアにおける権益が脅かされるようになったことが関係していると考えられている。 親クビライの姿勢を明確にしたコニチは大元ウルスとの交流を開始し、1288年にはクビライより銀500両・珠1索・錦衣1襲を与えられた。また、その翌年にはカラコルムから1000石の食料を輸送されている。
※この「大元ウルスとの関係改善」の解説は、「コニチ」の解説の一部です。
「大元ウルスとの関係改善」を含む「コニチ」の記事については、「コニチ」の概要を参照ください。
- 大元ウルスとの関係改善のページへのリンク