大・農とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 身分 > 百姓 > 大・農の意味・解説 

だい‐のう【大農】

読み方:だいのう

広い農地所有する農家大百姓豪農。⇔小農

多く資本機械力とをもってする大規模な農業


大農

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 01:46 UTC 版)

大農(だいのう)は、古代中国で農政をつかさどった官職または官庁である。前漢では大農令の下にある官庁をいい、後漢末からまでは諸侯王の重臣の一人であった。

前漢

前漢には、景帝中6年(紀元前144年[1]または景帝後元年(紀元前143年[2]大農令という官職がおかれた。大農令を長官にいただく官庁を大農といった。紀元前104年に大農令が大司農と改称され[2]、官庁も大司農と呼ばれるようになったため、なくなった。

後漢末・三国の魏と呉

後漢末に実権を握った曹操は、魏公に封じられた建安18年(213年)に大農を置いた[3]。中央の大司農に対応する魏国の官職である。黄初元年(220年)10月に後漢に禅譲されたは、同年11月に大農を大司農に改めた[4][3]

三国時代にも大農があった[5]

晋と南北朝

西晋では、皇帝に仕える大司農に対し、諸侯王に仕える官職として大農を置いた[6]郎中令中尉とあわせて三卿といった[6]

南北朝時代東晋では王・公の国に大農をつけ、侯の国では省いた[7]

続く南斉でも、諸侯王に仕える三卿に大農がいた[8]も同じである[9]

も諸侯王に仕える官職として大農を置いた[10]。大農はつまみが環になった銅印(銅印環鈕)を用い、青い飾り紐(綬)を通した[11]

では、親王国の官職に大農があった。

大農の人物

脚注

  1. ^ 『史記』巻11、孝景本紀第11、中6年。ちくま学芸文庫『史記』1の332 - 333頁。
  2. ^ a b 『漢書』巻10上、百官公卿表第7上。『『漢書』百官公卿表訳注』86頁。
  3. ^ a b 越智重明「客と部曲」、『史淵』110号、1973年。
  4. ^ 『三国志』巻2、魏書2、文帝曹丕紀第2、黄初元年。
  5. ^ a b 『三国志』巻57、呉書12、虞陸張駱陸吾朱伝第12、虞翻伝。
  6. ^ a b 晋書』巻24、志第14職官。
  7. ^ 『宋書』巻40、志第30、百官下。
  8. ^ 『南斉書』巻16、志第8、百官。
  9. ^ 『隋書』巻26、志第21、百官上。
  10. ^ 『隋書』巻28、志第23、百官下。
  11. ^ 『隋書』巻11、志第6、礼儀6、衣冠1。
  12. ^ 『晋書』巻52、列伝第22、袁甫伝。

参考文献


「大農」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



大・農と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

大・農のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大・農のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大農 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS