よるのはてへのたび【夜の果てへの旅】
夜の果てへの旅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 06:41 UTC 版)
夜の果てへの旅 Voyage au bout de la nuit | |
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作者 | ルイ=フェルディナン・セリーヌ |
国 |
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言語 | フランス語 |
ジャンル | 長編小説 |
刊本情報 | |
出版元 | Denoël et Steele |
出版年月日 | 1932年 |
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『夜の果てへの旅』(よるのはてへのたび、よのはてへのたび、原題:Voyage au bout de la nuit)はルイ=フェルディナン・セリーヌが1932年に発表した処女長編小説。放浪者、フェルディナン・バルダミュの旅を描いた作者の半自伝的な作品である[1]。
あらすじ
フェルディナン・バルダムは、パリで医学を学ぶ学生で、権威に対してアナーキスティックな態度を示し、無関心な性格です。第一次世界大戦前、ナショナリズムの感情に冷淡であったものの、音楽の影響で軍に志願します。戦争中は危険な任務に従事し、レオンという友人と出会います。軽い負傷を負ったとき、パリで療養の許可を得て、アメリカ赤十字の職員であるローラと短い関係を持ちます。ローラに見捨てられたことがフェルディナンに深い影響を与え、精神病院に入院します。そこで医者を操作して治療を受け、軍を退役します。パリでは、ダンサーのムジーヌの代理として働きますが、すぐにアフリカへ行きます。アフリカでは、厳しい条件で働いているときに再びレオンと出会います。フェルディナンは商業拠点を離れ、アメリカに行き、ニューヨークで検疫所で働きます。元恋人のローラと再会し、彼女から受け取ったお金でデトロイトに行き、フォード・モーター・カンパニーで働き始めます。[2]
日本語訳
- 『夜の果てへの旅』 生田耕作訳、中央公論社「世界の文学42 セリーヌ」、1964年
- 改訳版:中公文庫 上・下、1978年、決定版2003年12月、新装版2021年12月
- 『夜の果てへの旅』 高坂和彦訳、国書刊行会「セリーヌの作品1」、1985年
注釈
- ^ 生田耕作訳、中公文庫、訳者解説。
- ^ “Gecenin Sonuna Yolculuk Özet ve Karakter Analizi - Arabuloku” (トルコ語) (2024年9月4日). 2024年9月4日閲覧。
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