多摩石(Tamaite)
東京都西多摩郡奥多摩町白丸鉱山
(Ca,K,Ba,Na)3-4Mn24(Si,Al)40(O,OH)112.21H2O 標本の幅約2.5cm
微細な多摩石の結晶が入った標本です。
東京都西多摩郡奥多摩町白丸鉱山で発見された鉱物で、産地に因んで
多摩石と名付けられました(産地の様子)。
東京で発見された唯一の鉱物ですが、産地は通常ダムの底で工事など
で放流されない限り行くことができません。
(明確に結晶が写っていないので参資料程度です)
多摩石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 10:23 UTC 版)
多摩石(たませき、 Tamaite)は、2000年に発表された日本産新鉱物で、鉱物学者の松原聰(国立科学博物館)などにより東京都奥多摩町の白丸マンガン鉱山から発見された[1]。 化学組成は(Ca,K,Ba,Na) 3-4Mn24(Si,Al) 112・21H2Oで、単斜晶系。色は無色から帯褐色で、モース硬度は4。
ガノフィル石[2](Ganophyllite)と同じ層状ケイ酸塩鉱物で、層間の陽イオンがカルシウムを主とする種である。発見地が多摩地方に属することから命名された。
多摩石のカルシウムがカリウムに置換するとガノフィル石に、ナトリウムに置換するとエグレトン石[3](Eggletonite)となる。これらは外観上では区別できず、共産することもあるため科学的分析が必要となる。
脚注
- ^ Matsubara, S. et al. (2000): Tamaite, the Ca-analogue of ganophyllite, from the Shiromaru mine, Okutama, Tokyo, Japan. Jour. Mineral. Petr. Sci., 95, 79-83.
- ^ Ganophyllite, mindat.org
- ^ Eggletonite, mindat.org
関連項目
参考文献
- 松原聰「新鉱物発見物語」、東京都で最初に見つかった新鉱物-多摩石、2006年、岩波書店、93~97頁。
外部リンク
多摩石と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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