多剤耐性トランスポーター
バクテリアが抗生物質に耐性をもつのは、次のような機構があるからである。
前者は、抗生物質を特異的に失活させる反応するラクタマーゼのような酵素である。多剤耐性トランスポーターは後者にあたり、種々の薬剤を細胞外に排出する膜貫通タンパク質である。似た構造の物質を排出できるのが特徴である。
このようなトランスポーターはバクテリアに限らずヒトにも存在し、P-糖タンパク質はヒトの多剤耐性トランスポーターとして脳脊髄、睾丸、胎児、骨髄を毒性の高い化学物質から守っている。
References
Higgins CF
Nature446p749-57(2007 Apr 12)
Hennessy M, Spiers JP
Pharmacol Res55p1-15(2007 Jan)
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