外部の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 09:45 UTC 版)
ウマの場合、通常飛節から球節にかけて管骨(中手骨)が垂直に伸びており、球節の部分から先になるとこの線が前方に約45度傾く。この球節から蹄までの部分を繋(つなぎ)と呼ぶ。これはかつての牧畜において、この部分に輪と紐を繋いで家畜を繋ぎとめていたことに由来する。繋は走るなどして肢に体重がかかった時に、その衝撃を和らげるクッションとしての役割を果たしている。特に前肢の繋は体重移動の軸となるため大きな負担がかかる。繋の長さ・角度は個体差があり、短いほどクッション効果が薄い。このため競馬においては繋の長短で芝・ダートの適性を見ることがあり、一般的に繋が短い馬はダートに向いているとされる。 反芻類の球節の後方下部には副蹄(ふくてい)があるが、一方でウマの場合はこの部分に距毛(きょもう)と呼ばれる体毛が確認できる。この体毛に覆われた中には5ミリメートル程度の小さな角質があり、これを距(けづめ)または中手距などとも呼ぶ。この距は進化の過程で消失した指の痕跡、または足の裏の肉球が退化したものなどと考えられている。
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