外的批評と内的批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 14:42 UTC 版)
本文批評の方法論(手段)は、大きく外的批評と内的批評とに分けられる。このうち内的批評とは、文書それ自体の考察、すなわち内的証拠、を通して分析を行う場合を言う。古典的な二つの原則がある。一つは、より難しい読みがより可能性がある (lectio difficilior lectio potior)、もう一つは、より短い読みがより可能性がある (lectio brevior lectio potior) というものであるが、実際にはどちらも当てはまらない場合が多くあり、不動の原則ではない。これに対して外的批評とは、当該文書以外に現存する外的関連資料、すなわち外的証拠、を考察することによって行う(推定する)ものである。時代が古くなればなるほど、外的資料が少なくなるのは当然で、それ故、聖書やギリシャ古典の本文批評は、基本的に内的証拠によって行われる。
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