外傷性てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/16 16:11 UTC 版)
外傷性てんかん(英:traumatic epilepsy、独:traumatische Epilepsie)は、頭部外傷が後にてんかん発作を引き起こすものである。通常、てんかん発作の国際分類(International League Against Epilepsy, ILAE、1981年)でいう「部分(焦点、局所)発作」が現れる。外傷の部位や程度により異なるが、閉鎖性外傷の場合には3 - 5%、開放性外傷の場合には30 - 50%が後にてんかん発作を起こすとされ、このうち1年目までに約半分が、2年目までに4分の3が発症する。発症後の脳波検査では90%に焦点性異常が認められるが、外傷後の予測段階の脳波所見では、全般性徐波を示す場合には2%、全般性棘波を示す場合には30%の割合で、てんかん発作発現の可能性があるとされる。
※この「外傷性てんかん」の解説は、「頭部外傷」の解説の一部です。
「外傷性てんかん」を含む「頭部外傷」の記事については、「頭部外傷」の概要を参照ください。
- 外傷性てんかんのページへのリンク