外側の核
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/22 14:21 UTC 版)
Ventral posterior (VP) complex 以下の VPL, VPM, VPI の 3 つの核からなり、体性感覚情報を大脳皮質の体性感覚野へと中継している。後外側腹側核 (VPL) 後内側腹側核 (VPM) Ventral posterior inferior (VPI) nucleus 外側腹側核 (VL) 小脳核からのグルタミン酸入力 (および淡蒼球、黒質 からのGABA入力)を受け、主に運動性の大脳皮質へと投射している。 大脳皮質とは内側から外側にかけて順に前運動皮質から運動皮質へつらなる対応がある。 前腹側核 (VA) 大脳基底核の出力部である黒質網様部や淡蒼球内節からのGABA性入力を強く受ける。主に運動性の大脳皮質へと投射している。 内側腹側核 (VM) 細胞はまばらであり、ミエリン鞘をもつ神経束が多く見られる[要出典]。 VL, VA, VMは小脳と大脳基底核から多くの入力を受け、また大脳皮質の運動関連領野と結合をもつことから、「運動性視床核 motor thalamus/motor thalamic nuclei」と総称されることが多い。VL, VA, VMに関する上記の区分は、きわめて大雑把であり正確とは言えない。ヒト以外の霊長類においては、VApc、VAmc, VLmは黒質網様部から、VLoは淡蒼球からのGABA作動性入力を受け、Area X, VLc, VLps、VPLoが深部小脳核からのグルタミン酸作動性入力を受けるとされることが多い。ところが歴史的経緯から、ヒトでは、サルとは別の解剖学的区分および名称が用いられることが多く、命名法に混乱が見られるので、特に注意を要する。
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