外側の塵の環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 15:42 UTC 版)
1986U2R/ζ環に加え、天王星の環には、極めて希薄な塵の帯も存在する。これらは光学的深さが無視し得るほどに小さく、掩蔽の際にも見ることはできないが、前方散乱では明るく見える。前方散乱光の下でのボイジャー2号の画像により、λ環とδ環の間、η環とβ環の間、α環と4環の間に、明るい塵の帯の存在が確認された。これらの帯の多くは、2003年から2004年と2007年にケック天文台で行われた観測でも、後方散乱で再確認されたが、その正確な位置と比較光度は、ボイジャー2号の観測と異なるものであった。塵の帯の光学的深さは10−5以下で、塵の粒子の大きさの分布は、p=2.5 ± 0.5の冪乗則に従うと考えられている。 分離した塵の帯に加えて、天王星の環は、光学的深さが10−3を超えない、幅広く希薄な塵のシートに埋没していると考えられている。
※この「外側の塵の環」の解説は、「天王星の環」の解説の一部です。
「外側の塵の環」を含む「天王星の環」の記事については、「天王星の環」の概要を参照ください。
- 外側の塵の環のページへのリンク