境内遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 12:54 UTC 版)
前述の通り、大宮売神社の境内地および周辺は考古遺跡として知られ、これまでの発掘調査や開発において弥生時代前期に始まる多くの遺物が出土している。神社境内地からの主な出土遺物としては、古墳時代中期後葉頃の滑石製勾玉・管玉・臼玉・鏡形石製品・鏃形石製品・環状石製品・ミニチュア土器などがある。これらは実用性を欠くところから祭祀遺物と解される。また神社周辺の流路跡からは、弥生時代前期から奈良時代頃、特に弥生時代中期-後期を中心とする大量の遺物が検出されている。 以上の出土遺物の様相によれば、当地では弥生時代前期から集落形成が始まり、弥生時代中期-後期には大規模な拠点集落として発展したとされる。そして古墳時代中期後葉には祭祀遺跡が成立して、奈良時代には神社へと発展したと見られる。同じ場所で祭祀遺跡から神社に発展したことが明らかである点で、貴重な例とされる。 なお一帯では多くの古墳も分布しており、現在の御旅所である石明神も横穴式石室の古墳になる。 古代祭祀之地碑 本殿裏の禁足の杜 石明神(御旅所)
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