塵肺の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 18:21 UTC 版)
症状の現れ方、進行の早さは、原因となる粉塵の化学組成、粒子の大きさ、吸入量(粉塵の濃度×時間)、個人差(性、年齢、生活パターン、体質)により異なる。以下に粉塵の化学組成による分類のうち主なものを列挙する。 珪肺 石英、珪石など遊離珪酸を含む粉塵の吸入が原因。 アルミ肺 アルミニウム粉塵の吸入が原因。進行が早く、数年間程度で呼吸困難、衰弱などの症状が現れる。 ボーキサイト肺 アルミニウムの原料であるボーキサイトの粉塵の吸入が原因。進行が極めて早く、2~4年で死亡にいたる。 酸化鉄肺(鉄肺) 酸化鉄の吸入が原因。電気溶接工にみられる。あまり進行しないといわれる。但し、吸い続けていると数十年で肺が膠の様に硬くなり呼吸困難に陥り、治療は不可能となる。 石綿肺 石綿(アスベスト)の吸入が原因。肺癌の合併が多い。また、悪性中皮腫を合併する。
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