報道番組・生放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 09:29 UTC 版)
報道番組やドキュメンタリーでは、放送禁止用語やプライバシー侵害の恐れのある氏名など、報道するのに相応しくない語句を伏せるために用いられる。しかしニュース番組では後述する生放送の部分が多く、さらに事前に編集した映像では自主規制音を入れるとかえって違和感がある場合もある。そのためそのような素材を使わずに無音にするか、自主規制音を使っても控えめにすることが多い。しかし、その映像の暴力性自体にテーマがある場合などその素材の利用が不可避な場合は、必要な箇所で「ピー音(1kHzの正弦波)」などを被せて、その素材を十分活かすこともある。 生放送では、自主規制が必要な発言などにあわせて、臨機応変に自主規制音をかぶせるのは困難である。このため、アメリカ合衆国のテレビ局などでは生放送の際に、映像と音声を遅延送出システムに通して、30秒から1分の時差を付けて放送することがある。万一、自主規制が必要な発言などがなされた場合は、即座にその部分に遡って自主規制をかけられるようにするためである。同様のシステムは日本でも一部で導入されている。放送禁止用語があった場合は、テレビ局のアナウンサーが「不適切な表現がございました」と詫びることがあるが、どの言葉が「不適切な表現」であったかは「不適切な表現」を更に繰り返すことを避けるため、明示されない。
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