基幹災害医療センターとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 01:05 UTC 版)
「東京都立広尾病院」の記事における「基幹災害医療センターとして」の解説
都立病院の中では災害医療センターとして位置づけられており、国立病院機構災害医療センター(立川市)とともに東京都の基幹災害医療センターとなっている。平時においては23区と多摩のそれぞれ中心となるとともに、発災時においてはどちらかが被災しても、相互補完的に機能しながら災害医療の中心として活動するものとされている。医師、看護師、事務職員により編成される常時2班の医療救護班をオンコール待機させておくなど、非常招集体制は都立病院のなかでも進んだレベルにある。 2011年の東日本大震災では、災害派遣医療チーム(DMAT)4名(医師1名、看護師2名、事務1名)を宮城県気仙沼市に派遣し、市内で医療救護活動に従事した。 しかし、国立災害医療センターと比較すると、物資の備蓄、医師・看護師の充足、発災時の緊急登院体制等の面で改善すべき点も多い。 2004年(平成16年)、東京都が発足させた東京DMAT(東京都災害医療派遣チーム)の指定病院ともなっており、同年10月に発生した新潟県中越地震の際には他のDMAT指定医療機関とともに隊員を現場出動させている。東京DMAT指定病院としては他に日本医科大学付属病院、帝京大学医学部附属病院、杏林大学医学部付属病院等、17医療機関が指定されている。厚生労働省の主導する日本DMAT隊員養成にも協力しており、DMATの中心的医療機関のひとつである。しかし、東京都の主導する東京DMATと、厚労省の主導する日本DMATは犬猿の仲であるとも、一部では言われている。
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