執筆地と宛先
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 21:49 UTC 版)
「テサロニケの信徒への手紙二」の記事における「執筆地と宛先」の解説
執筆地について、古い写本には末尾に「アテネから」「ローマから」などと書き加えたものもあるが、前出の通り、真正書簡の場合に有力視されているのはコリントである。他方、擬似書簡の場合には不明だが、テサロニケの教会に宛てられていることから、少なくとも主たる活動場所がテサロニケであった可能性はあるとされる。 また、主要な古い写本では、宛先がテサロニケであることは一致している。ただし、擬似書簡の可能性も取り沙汰されるいくつかの論点に対応して、第一と第二のテサロニケ書は、テサロニケ教会内の異なるグループに宛てられているとするアドルフ・フォン・ハルナックのような説もある。また、ベレヤやフィリピが実際の宛先だったと仮定する論者たちもいる。もっとも、これらの説については、その根拠の薄弱さを指摘する意見もある。
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