地質学的・地形学的区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:40 UTC 版)
「南西諸島」は公共機関が決定した行政名称であって、地理学・地球科学で用いられる専門用語ではない。 地質学的・地形学的観点では1885年のハインリッヒ・エドムント・ナウマンの地質構造図にLiukiu Bogenの名称がみられる。 琉球弧(りゅうきゅうこ) 琉球列島とほぼ同義に扱われるが、厳密には日本列島を形成する島弧の一つで、九州は西南日本弧と琉球弧の結合部分に位置する。琉球弧は、琉球列島と九州の他に台湾も含む。行政名の南西諸島と異なり、琉球弧は地理学や地球科学分野での学術用語である。1870年代にハインリッヒ・エドムント・ナウマンや原田豊吉が命名したドイツ語 " Liukiu Bogen " を訳した言葉で、南西諸島や琉球列島という名称が成立する以前に存在していた。 琉球彎(りゅうきゅうわん) 明治時代後期に、琉球弧と同義の琉球彎(りゅうきゅうわん)という用語も現れたが、戦後に入ってからほとんど使用されなくなった。 地質学的・地形学的には地質構造上の凹地のトカラ構造海峡(悪石島と宝島の間)と慶良間海裂(沖縄島と宮古島の間)で分け、東北琉球・中部琉球・西南琉球や北琉球・中琉球・南琉球など3つの区域に分けられるようになっている。
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