土産物としての木刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 16:17 UTC 版)
全国各地の歴史的建造物・史跡などの観光地の周辺の土産物店で土産物として木刀が販売されている。主に修学旅行の児童・生徒の土産物を期待しているとされる。 初めて観光地で木刀が販売されたのは福島県会津若松市で、白虎隊をモチーフにした「白虎刀」とされる。大正時代に入り、伊藤浪江他2名が作り、飯盛山で販売を開始した。その後鞘師である田原鹿之助が製造器具を開発した。1938年頃には市内に20軒もの製造業者があり、最盛期には約80万本も製造されたという。会津地方の山間部に多く生えていた朴ノ木やあすなろが使われた。朴ノ木は木の性質も素直で比較的そりにくいため、刀には最適だった。 白虎刀がたいへんよく売れたため、製造会社であるタカハシ産業(会津若松市)が各地の観光地名が入った木刀を全国各地の観光名所に売り込んだため東京・奈良・鎌倉など全国で販売されるようになった。
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