国連安保理での米ソ対決
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 18:11 UTC 版)
「キューバ危機」の記事における「国連安保理での米ソ対決」の解説
10月25日の緊急国連安全保障理事会で、アドレイ・スティーヴンソン国連大使がそれまで極秘で公開していなかった航空写真を用いてソ連のゾーリン国連大使と対決し、劇的な効果を収めた。アドレー・スティーブンソンは、ソ連の代表団にミサイルをキューバに設置しているのか尋ね、ゾーリンが「そんなものは存在しない」と否定した後、それを反証する決定的な写真を見せて以下のやり取りとなった。 スティーヴンソン「通訳は必要ないでしょう。イエスかノーでお答え下さい( Don't wait for the translation, answer 'yes' or 'no'! )」 ゾーリン「私はアメリカの法廷に立たされているのではない」 スティーヴンソン「あなたは今、世界世論の法廷に立たされているのです」 ゾーリン「そんな検事のような質問をされてもお答えすることはできない」 スティーヴンソン「地獄が凍りつくまで回答をお待ちしますよ( I am prepared to wait for my answer until Hell freezes over. )」 この駆け引きで、ソ連がキューバにミサイルを配備していることを世界中に知らしめることに成功した。
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