国策企業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/16 07:08 UTC 版)
エンブラエルは1969年にブラジルの国営航空機メーカーとして誕生した。ブラジル空軍の航空技術研究所の技術者の力によって、双発プロペラ旅客機「EMB 110 バンデランテス(別名:バンディランテ)」を開発し1972年に初飛行させた。同機は日本を含む世界中の数多くの航空会社で運航され、成功を収めた。それが、同社が「ブラジルの誇り」と言われた所以である。 さらに1976年には「EMB 121 シング」が初飛行し、1983年には、小型ターボプロップ機の「EMB 120 ブラジリア」と、ターボプロップのタンデム複座型練習機の「EMB-312 ツカノ」を相次いで発表した。 EMB 120 ブラジリアはEMB 110 バンデランテス同様に世界各国の航空会社に採用された上、EMB-312 ツカノもイギリス空軍などで採用されたほか、ブラジルでも練習機兼用のゲリラ掃討用COIN機として現在も利用されている。 もともと国営だったこともあり、公共企業的気風により、赤字経営が続いたものの、一向に体質改善に意識が向かわなかった。
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