回すための機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/29 13:09 UTC 版)
糸巻きゴマの形には実にさまざまなものがあるが、回す部分の仕組みにはある程度の共通点が見られる。 軸に紐を巻き付けるのであるが、使われる紐は投げゴマなどに比べ、はるかに細いものである。巻き付ける部分の軸に穴が開いているものも多い。ここに紐の先端を通し、それを起点にして紐を巻き付ける訳である。穴が空いていない場合、指で抑えて一回り巻いて、紐の先を巻いた紐の下に押さえてから巻き付けて行く。 紐を巻いて、これを引っ張ると当然独楽もついてくる。投げても倒れる。したがって、独楽を押さえなければならないが、押さえると回らない。そこで、独楽の軸に回転する支持部が設けられる。 この支持部にはいくつかの型があり、軸の先端にキャップのようにかぶさっているもの、軸に刺さった筒のようなもの、リング型でそれに軸の通る穴が二つ開いているものなどがある。最後のものは、オニオンリングに串を通したようなもので、往々にしてこの輪の内側の領域の軸に紐を巻くようになっている。このような支持部を持ち、紐を引き切れば独楽は回るから、それから支持部を離して回るのを鑑賞する段取りになる。回転させる時だけ取り付け、回すとそこから外れるようになっているものもある。 なお、時に紐が軸に固定されているものがある。その場合、紐を引き切って手を放すと、独楽が紐を振り回して大変なので、引き切った後にもう少し支持部を持っておくと、独楽が自分で紐を巻き取るので、それから手を離す。 ちなみに、独楽を回した後に回転を追加することなどは不可能で、基本的には回してしまえば見守るだけである。 裏技として、紐を巻き込まずに回す方法がある。地球ゴマなど枠の大きいもので使える方法であるが、まず軸の回りに紐をひと巻きして端を持つ。残りの紐は反対側の枠で軽く押さえ、その残りは外に垂らす。そうして置いて、最初の紐の端を引っ張るのである。 その他に、いくつか特殊な回し方をする独楽がある。
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