命中率と威力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 00:59 UTC 版)
雑誌歴史群像が甲賀の里 忍術村の協力のもと2005年頃に実験を行った。 命中率に関する実験では、人間の胸部に相当する130cmの高さに据えた直径30cmの標的(円形の切り株)に対し平形の十字手裏剣で15回の投擲を行った。3mでは7発、4.5mでは4発、6mでは2発の命中が得られた。よって同書では命中精度は高くはないとしているが、標的である切り株に深く突き刺さるもので威力としては一撃必殺であり、それを考慮すれば3mで5割程度の命中率は決して低いとは言えないとしている。また吉福康郎によれば160gの手裏剣を5mの地点から投擲した時、速度は時速55km/h、到達時間が0.33秒というデータがあるとしている。これは到達速度で見た場合野球でのピッチャーの投球に換算した時には時速180km/hを超える剛速球に匹敵するものだとしているが、実際の投擲速度よりも(実戦では)到達速度の方が大切であるという。 威力については、雨中3mの距離から電話帳に5回の投擲を行い検証した。平形の十字手裏剣で平均299ページ、棒手裏剣で平均249ページを貫通し、十字手裏剣の方が威力が高いという結果が得られた。同書によれば、俗に威力では棒手裏剣が、刺さりやすさでは十字手裏剣が有利とされていたが、この実験結果はそれを覆すものであった。歴史群像は回転などを考慮せず力が込められるため十字手裏剣の方が有利となったのではと考察している。その他、十字手裏剣はビールの入ったアルミ缶を造作もなく切り裂き、棒手裏剣は約3m先のスイカをほぼ貫通した。なおスイカについては十字手裏剣は深々とめり込みはしたものの、貫通はしなかった。
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