台湾省行政長官、省主席、行政院長(国民政府遷台以前)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 14:55 UTC 版)
「台湾の政治史」の記事における「台湾省行政長官、省主席、行政院長(国民政府遷台以前)」の解説
台湾省行政長官は、1945年8月29日から1947年5月16日までの間に設置された、台湾地区の統治実務の責任者であり、台湾省行政長官公署の長官である。この官職は社会情勢の変化もあり僅か2年で廃止され、唯一陳儀が就任したに過ぎない。極めて短期間であったが、この時期に後世に大きな影響を与えた二・二八事件が発生した。 台湾省主席は1947年5月16日より台湾地区の行政を行う目的として設置された。1950年代以前に国民政府が台湾に遷る以前は台湾省主席は台湾の最高統治者であった。当初は魏道明(1947年5月16日就任)が就任し、続いて陳誠(1949年1月5日就任)が就任したが、1949年10月1日に国共内戦に敗れた国民党が台湾に遷り、1949年12月7日、行政院長閻錫山が中華民国行政院が台北の「介寿館」(現在の総統府)にて行政事務を行うことを宣言すると、台湾の最高行政官は行政院長となった。この状況は、1950年3月に蒋介石が総統府に移り執務開始するまで続いた。
※この「台湾省行政長官、省主席、行政院長(国民政府遷台以前)」の解説は、「台湾の政治史」の解説の一部です。
「台湾省行政長官、省主席、行政院長(国民政府遷台以前)」を含む「台湾の政治史」の記事については、「台湾の政治史」の概要を参照ください。
- 台湾省行政長官、省主席、行政院長のページへのリンク