台南庁舎
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日本統治時代の明治43年(1910年)2月22日、台南庁長の松木茂俊が「台南庶発第410号」を以って台湾総督府に新庁舎建設を陳情した。当初の候補地は直近まで日本帝国陸軍の宿営舎として使われていた清朝の鴻指園の跡地(現在地よりやや東の衛民街)だったが、最終的に台湾銀行台南支店宿舎だったこの地が選ばれた。 大正2年(1913年)10月11日に上棟式が催され、当時総督府営繕課の技師だった森山松之助による設計で、レンガ造りによる石壁と鉄骨梁、鉄筋コンクリートを組み合わせた2階建て建築で、屋根には銅瓦によるマンサード屋根様式が採用された。正門の立面は円形柱を誂えた左右に1つずつの衛塔を備えている。 大正5年(1916年)5月20日、台南庁の弁公室が清朝の巡道署(現永福国小)を接収した旧庁舎から移転、この時期の庁舎は正門と衛塔部分だけで、1918年から1920年の間に両翼部分が増築された。
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