古川親水公園とは? わかりやすく解説

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古川親水公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 23:21 UTC 版)

古川親水公園
二之江神社前の古川親水公園
分類 親水公園
所在地
面積 9,434m2
開園 1973年[1]
運営者 江戸川区
公式サイト [1]
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古川親水公園(ふるかわしんすいこうえん)は、東京都江戸川区江戸川6丁目にある江戸川区立の公園であり、日本初の親水公園である[2][3]。幅2.5~3メートル程度の川沿いに、長さ約1.2キロメートルにわたり整備されている[1]

歴史・概要

元々は、江戸時代行徳塩田から江戸を運ぶため[1]に掘られた船堀川で、後に水運ルートが南側へと変更となった際、新しい運河を新川と呼ぶのに対して、旧船堀川を古川と呼び残された。

古川は、江戸川利根川からの物資を江戸へ運ぶ水運の役割を果たしてきたが、陸上交通網が発達すると共にその役目は終わえた。太平洋戦争後にかけて江戸川区域は住宅や工場が増えて人口が急増し、古川には生活排水工場排水が流れ込み、ゴミやヘドロが目立つ、悪臭漂うむドブ川となっていた[1]

東京都内で下水道が進んでいたこともあり、江戸川区は古川を埋め立てて土地を売却する計画を1964年に立てた[1]。だが古川を残してほしいという地元の要望を受けて取りやめ、「水に親しむ」親水公園として再生させることとなった[1]。1973年7月にはその一部が完成。翌1974年には全体が完成し、周辺の10町会や子供会が「古川を愛する会」が発足して清掃活動などが21世紀まで続いている[1]。1974年5月には、全日本建設技術協会の全建賞を受賞。1982年5月にはナイロビで開催された国連人間環境会議で紹介され、国内外で大きな反響を呼んだ。

全長は約1200メートル、面積は9434平方メートルの細長い公園である。水は旧江戸川から引き込み、途中環七通りをくぐって、新川の新川橋まで流れ下っている。

岸辺にはアジサイが植えられ、藤棚やベンチがしつらえられている場所もあり、周辺住民の散策路として親しまれている[1]。シャワー付きの子供向け水遊び場「じゃぶじゃぶ池」[1]など途中2か所に人工の湧水設備で演出されている。

2019年からは、夏場の「じゃぶじゃぶ池」一帯を除いて、浄水処理しない水を流すようにしており、2021年9月の江戸川区による調査では水生動物(ハゼエビシジミヤゴ)が確認された[1]

アクセスなど

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j 【水と緑とともに】古川親水公園(江戸川)清流復活 住民が結束:世代超え、愛される憩いの場毎日新聞』朝刊2023年1月3日(東京面)2023年1月9日閲覧
  2. ^ 古川親水公園”. 江戸川区公式サイト. 江戸川区. 2019年3月2日閲覧。
  3. ^ 59 全国初の古川親水公園”. 江戸川区. 2020年3月28日閲覧。

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外部リンク




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