受容体の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:31 UTC 版)
「インターロイキン-7」の記事における「受容体の特徴」の解説
IL-7RはタイプIサイトカイン受容体であるα鎖(CD127)と共通γ鎖(γc鎖)のヘテロ二量体である。IL-7Rα鎖は主に胸腺細胞や樹状細胞、単球、成熟したT細胞などに発現している。また、未成熟なB細胞においても発現しているが、成熟したB細胞には見られない。γc鎖と共に細胞膜貫通型の糖タンパク質であり、ヒトIL-7Rα鎖は220残基程度の細胞外ドメインと25残基の膜貫通ドメインおよび195残基から成る細胞内ドメインを有する。また、サイトカインの一つであるTSLPはIL-7受容体のα鎖をIL-7と共有しており、IL-7α鎖とTSLP受容体とのヘテロ二量体を介して作用を示す。一方、γc鎖はIL-7の他にもIL-2、IL-4、IL-9、IL-15およびIL-21に対して親和性を有しており、リンパ球に広く発現が見られ、細胞がIL-7に対する反応性の有無はほぼIL-7Rα鎖の発現に依存している。
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