取調べの調書録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:40 UTC 版)
「九州大学生体解剖事件」の記事における「取調べの調書録」の解説
私は手術の目的について、捕虜の肺から銃弾を取り除くためと聞いていました。ところが肺全体が切り取られました。捕虜の右の肺を取り除くと、大量出血が始まり捕虜は10分後に死亡しました。GHQ取調官:なぜ肺を切除したのか? 石山先生の手術の狙いは新しい手術方法を試すことだったと思います。 — 鳥巣太郎助教授 捕虜の腕に海水が500ccほど注入されました。この時捕虜はまだ生きていましたが10分ほどして捕虜は死にました。GHQ取調官:その手術は必要だったのですか? この手術はどれだけ出血すれば人間が死ぬかを見るためのものだったので必要なかったと思います。 — 筒井シズ子看護婦長 先生に反対するなんてことは考えられません。私達は大学を辞めたあとも一生医者として石山先生との関係が続くのです。また当時軍がやることに口を挟むことなんて出来ませんでした。 — 平尾健一助教授 GHQ取調官:手術は軍の命令で行ったのですか?その質問には答えられません。GHQ取調官:あなたが実験手術をしようと決めたんじゃないですか?手術は実験的な手術ではないのでその質問には答えられません、私が行った手術のすべては捕虜の命を救う為だったと理解していただきたい。GHQ取調官:私達は手術がなぜ行われたのかすべて知っています。 あなたは私からありもしない答えを聞き出そうとしている。 — 石山福二郎教授
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