原油二・三次回収技術研究組合
【英】: eor research association
世界的に新規油田の発見対象が深部化、極地化、および小型化し、その探鉱・開発には技術的、経済的に多くの困難とリスクが増大してきている現在、油層中の石油の回収率向上を図る二・三次回収技術(EOR: Enhanced Oil Recovery)を開発することは石油開発技術の研究開発の主要なテーマとなっている。 わが国においても 1970 年代後半ころより石油公団および各石油開発会社などにおいて水攻法、火攻法などを中心に個別に研究が行われてきたが、わが国の石油開発産業は、いまだに欧米先進国に比べ技術的、資本的に蓄積が少ないため、この二・三次回収技術の早期開発を進めるためには、技術的には、機械工業、化学工業など関係産業が個別に保有する技術力を結集すること、また資金的には民間活力を刺激するため国による助成措置を採ることが必要であった。 このような背景の下に 1982 年(昭和 57 年)11 月「鉱工業技術研究組合法」に基づいて「原油二・三次回収技術研究組合」が設立された。 現在の組合員は、石油探鉱開発企業 5 社、石油精製企業 2 社、石油エンジニアリング企業 1 社および機械製造企業 3 社の計 11 社であり、石油公団と共同研究の下に EOR 技術のなかで「マイセラー・ポリマー攻法」および「ダウン・ホール・スチーム・ジェネレーター(DHSG)式水蒸気攻法」の研究開発を、6 カ年計画(1982 ~ 1987 年:昭和 57 年~昭和 62 年)により実施している。 |

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