厚生省による調査の開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 09:29 UTC 版)
1975年(昭和50年)、厚生省でも孤児情報の公開調査が開始されたが、顕著な結果は得られずにいた。1980年、当時の厚生大臣である園田直は、山本に感謝状を贈るとともに帝国ホテルで食事に招待した。山本はこの運動に予算をつけることを願い、返事をもらうまで食事に手をつけないと言い切り、園田はそれに応じた。 山本ら民間による運動はついに国を動かすに至り、集団訪日調査は予算化され、翌1981年(昭和56年)から国による残留孤児たちの集団訪日調査が開始された。このことを皮切りに、新聞、テレビ、ラジオなどあらゆるマスコミも協力し、肉親捜しのために来日する孤児たちの話題を報じた。厚生省による調査が東京の代々木で行なわれる際も山本は必ず参加し、長野と東京の往復が2週間で3回におよぶこともあった。
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