南到達不能極
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:43 UTC 版)
様々な経緯度が定義されている。この差は、「海岸線」を地面の縁とするか、氷の縁とするかという問題や、どこまで固体の氷か決定する難しさや、氷床の動きや、測量技術の向上に伴うデータの更新や、さらには誤植により生じている。 この到達不能極は、以下に述べるソ連の基地到達不能極基地に言及するときに触れられる。基地の経緯度は南緯82度06分 東経54度58分 / 南緯82.100度 東経54.967度 / -82.100; 54.967 (Pole of Inaccessibility (WMO))である。(いくつかの情報源では南緯83度06分 東経54度58分 / 南緯83.100度 東経54.967度 / -83.100; 54.967 (South Pole of Inaccessibility (IPHC))。)南極点から878 km (546 mi)離れており、標高は3,718 m (12,198 ft)。基地には、モスクワの方向を向くレーニンの胸像がある。基地は機能していないが歴史的建造物として保護されている。英国人4人の「チームN2i」が日本標準時の2007年1月20日に徒歩で到達した。 南極大陸の氷床は常に動いているため、氷床の上にある到達不能極基地は、正確な到達不能極からずれている。しかし、前述のチームN2iの冒険に際し、ギネス世界記録はソ連の探検隊の実績を鑑みて、(スポーツの一種としての)冒険に関してなら、到達不能極基地は南到達不能極であるとした。
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