千萱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 19:47 UTC 版)
早雲の義理の妹。伊勢氏の支流に生まれるが庶子であり、父母とも生後すぐに死んだことから田原郷の有力者である大道寺家に身を預けられて土地の尼寺で育てられた。長じて後、輝くばかりの美貌に恵まれたことから当主の貞親の目に留まり、将軍の弟の義視の側女として屋敷に奉公することとなるものの、駿河の守護大名・今川義忠に見初められて側室として迎えられた。やがて駿河に下って嫡男氏親を産み「北川殿」の尊称を受けるようになるが、ところがほどなく義忠を亡くしたことから家督争いが起こり、幼い息子を守るべく調停役として早雲を呼び寄せる。早雲にとって千萱の願いに応じて駿河に下向したことが今川家の客将として活躍するきっかけとなり、ひいては関東に侵攻して戦国大名の嚆矢となる第一歩となった。
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