医療機器での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/03 06:14 UTC 版)
「酸化ビスマス(III)」の記事における「医療機器での使用」の解説
酸化ビスマスは、歯科材料を周囲の歯の構造よりもX線に対して不透明にするためにときどき使用される。特に酸化ビスマス(III) は、主にケイ酸二カルシウムとケイ酸三カルシウムの粉末の混合物とともに水硬性ケイ酸セメント(hydraulic silicate cement, HSC. 元々はMTAという商品名であり、化学的には意味のないmineral trioxide aggregateの略)に10 - 20質量パーセント使用されている。このHSCは、歯根端切除術、根尖閉鎖術、覆髄、歯髄切断法、パルプ・リジェネレーション、医原性穿孔の内部修復、吸収穿孔の修復、根管の封印および閉塞などの歯科治療に使用される。MTAは水と混合すると硬い充填剤になる。一部の樹脂ベースの材料には酸化ビスマスを入れたHSCも含まれる。酸化ビスマスは高pHでは不活性ではないと主張されており、特にHSCの硬化を遅らせるだけでなく、光への曝露や次亜塩素酸ナトリウムなどの歯の治療に使われたかもしれない他の材料との反応によって、時間の経過とともに色を失う可能性がある。
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