化石と生息時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 07:59 UTC 版)
ゼヌシオンの化石標本は迷子石(氷河で別の場所から運ばれて残された岩)であるため、その由来は判断しにくい。原記載(Pompeckj 1927)に記載され、前半身を欠けたホロタイプ(模式標本)はドイツブランデンブルク州のゼヴェコウ(Sewekow)、Dzik & Krumbiegel 1989 に記載され、後半身を欠けた2つ目の標本 GM 1980/1987/1 はバルト海のヒデンゼー島(Hiddensee island)から発見されたが、特徴的な赤い積層構造をもつ珪岩砂岩であることにより、元々はスウェーデン南部の Kalmarsund Sandstone (File-Haidar-Formation)から産出したと推測される。これによると、ゼヌシオンの生息時代はカンブリア紀第二期と第三期の間(約5億2,100万年前)に当てはまり、軟質構造が知られる葉足動物の中でも最古の化石記録をもつ。 ゼヌシオンのホロタイプはフンボルト大学ベルリン(独:Humboldt-Universität zu Berlin)、GM 1980/1987/1 はマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(独:Martin-Luther-Universität Halle-Wittenberg)に所蔵される。
※この「化石と生息時代」の解説は、「ゼヌシオン」の解説の一部です。
「化石と生息時代」を含む「ゼヌシオン」の記事については、「ゼヌシオン」の概要を参照ください。
- 化石と生息時代のページへのリンク