化石と分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 09:23 UTC 版)
スコットランドアラン島の Laggan Harbour から産出した足跡化石 Diplichnites cuithensis 背板 背板 背板 脚 アースロプレウラの知られる化石標本はほとんどが断片的な背板と脚のみで、全身どころか、部分的に整ったものすら非常に希少である。外骨格の化石がその巨大さに反して異様に薄く(それに覆われた植物化石の印象すら透き通れる)、確定的な内部器官の痕跡も見当たらない(かつて腸とその内容物と思われた痕跡が後に見間違いとされた、前述参照)ことから、全てのアースロプレウラの化石標本は遺骸ではなく、脱皮後で残された抜け殻であったと考えられる。Diplichnites に分類される生痕化石の中には、アースロプレウラ由来と思われる足跡化石 Diplichnites cuithensis が多く知られている。早期の研究では発掘が石炭森林由来の堆積累層を中心にして行われたため、石炭森林の植物化石と共に保存されることが多いと思われていたが、足跡化石はむしろほとんどが植物の密度が低い地形由来で、そのような開いた土地由来の体の化石も後にいくつか発見される。
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