募集・教育・訓練
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 01:13 UTC 版)
国防義勇軍の部隊は3つの種別に分かれており、人員募集の範囲が異なっている。 地域部隊(Regional Units) - 所在地域からのみ入隊者を募集する。大半の部隊はこの分類にあたる。 全国部隊(National Units) - 全国から入隊者を募集する。通信・情報・医療などの特技部隊に見られる。 後援組織(Sponsored Units) それぞれ入隊から原則として5年の間、有事の動員に応じる義務が課されることになる。 入隊した兵員は、まず全員が基礎訓練を受け、その後に軍務に有益な職能訓練を受けることができる。地域部隊の場合、基礎訓練は各地の地域訓練センターで行われ、週末訓練と2週間の最終合宿を合わせて通常は1年がかりとなる。常備軍の現役兵教官からも指導が行われる。全国部隊の場合には中央の施設での訓練となり、2週間の集中訓練が2回以上行われ、修了には1年~2年を要する。職能訓練は地域部隊の兵員でも内容により中央の施設で受講の機会があり、イギリス陸軍の公式ウェブサイトによると民間でも役立つような技能の習得が可能であるという。 国防義勇軍の下士官兵には毎年一定以上の日数の訓練が義務付けられているが、これも前記の部隊種別ごとに具体的内容が異なっている。地域部隊の兵員に対しては年間27日以上の訓練が課され、これには週末や平日退勤後の訓練のほか、2週間の年次合宿への参加義務が含まれる。ただし、常備軍への入隊経験者の場合には年間訓練日数は19日に短縮され、3年間は合宿も義務付けられない。全国部隊の所属の兵員に対しては、2週間の年次合宿を含む年間19日以上の訓練が義務となる。 士官については、全国で19個の大学士官教育隊(University Officer Training Corps)によって、各地の一般大学に士官教育課程が設けられている。
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