動静脈奇形(Arteriovenous Malformation)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 14:22 UTC 版)
「血管奇形」の記事における「動静脈奇形(Arteriovenous Malformation)」の解説
動脈と静脈が正常の毛細血管を介さずに異常な交通を生じた先天性の病変。 動静脈奇形には、 頭頚部や四肢などの比較的太い動脈幹と静脈に生じるもの 四肢などの動静脈間に無数の細かな交通を生じるもの(びまん型) 肺や脳、肝臓、筋肉などに塊状の異常血管を生じるもの(局限型) の3つのタイプがあり、第I期(静止期)、第II期(拡張期)、第III期(破壊期)、第IV期(代償不全(英語版)期)の四期にわけられる。症状としては、第I期では皮膚紅潮・発赤、第II期では異常拍動音の聴取・増大、第III期では疼痛・潰瘍・出血・感染、第IV期では心不全がみられる。病期によって治療選択は異なり、手術や経動脈的塞栓術、塞栓硬化療法などがおこなわれるが、治療が困難な疾患である。
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