動静脈吻合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/12 10:24 UTC 版)
以上の他に、動脈が毛細血管に接続する前に、静脈へと接続する吻合、すなわち、毛細血管をバイパスする吻合も存在し、これを動静脈吻合と呼ぶ。動静脈吻合は、特に皮膚で発達していることが知られている。皮膚に存在する動静脈吻合は体温調節に利用されており、気温の上昇や、体温の上昇によって、外部に熱を多く放散させたい時に、この吻合を開くという制御が行われている。動静脈吻合が開かれると、動脈から供給された血液は、皮膚の存在する静脈叢へと一気に流れ込む。この結果、体表付近へと多量の血液が次々と供給されるようになるために、動脈を流れる血液が身体の深部から運んできた熱は、より効率的に体表から放散される。
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